滝行に初挑戦した話

旅先で出会ったこと

こんにちは、さくらです!
いつも遊びに来てくださってありがとうございます。


実は、6月末に奈良に行っておりました。
なぜ突然奈良かというと、一番の目的は友人に会うことでした。
それだけなら一泊でも十分なのですが、今回は一週間滞在してみました!


実は私、2月に丸々ひと月京都で過ごしたんです。それがとても良き旅になりまして。

国内旅行の場合、おそらく土日+有給休暇の二泊三日が一般的だと思います。
そうなると、普段はなかなか行けないし予定をぎっちり詰めて…ということになりますよね。

時間が限られているから結構細かく(無茶な)予定を立ててしまうし、そのくせそれが上手く行かないと何だかガッカリしてしまうし、詰め込んでバタバタでぐったり……

私はいつもこのパターンでした。


でも、ひと月いられると、なんと毎日活動しなくてもいいんですよ!(笑)

どこにも行かずに部屋でアマプラ見ててもいいし!
お昼寝してもいいし。
ホテルのロビーでブログを書いていてもいいし。
今日何をするか、どこに行くか、今考えて決められるんです。

それがものすごく心地良くて楽しくてすっかり味をしめ、今回はひと月……は無理でしたが(7/1のテニプリ☆ソニック2022に参戦したので…)、せめて一週間、と。そんな感じです。


奈良に行こうと思い立ったこと自体が出発一週間前だったので予定はほぼ決まっていませんでしたが、一つだけやってみたいことがありました!!!


そう!!!!!


滝行体験です!!!


もはや何の漫画で見たのかわかりませんが、修行といえば滝に打たれるイメージがありませんか?

まさにあれです。あれが滝行です!あれをやりました!!!

ただ、おそらく今皆さんが想像しているほど大きな滝には打たれていませんw
強めの打たせ湯を浴びた感じ。
初体験の滝行レベル1の私にはちょうど良かったと思います。


ということで、そんな非日常体験について記録を残しておきます!

滝行、どこで?

体験させてくださったのはこちらの千光寺さんです。(公式HPが開きます)

かつては女人禁制の寺院が多かった中、こちらは昔から女性の修行も受け入れていたということで、今回の滝行も女性限定の日程を設定してくださっていてありがたかったです。

お寺からはお手軽体験の案内は出ていないので、各種観光サイト等をチェックしてみてください。
ぐるたび・じゃらん・アソビューなどなど、各種出てくると思います。
私は「奈良 滝行」で検索して一番にヒットした奈良県の観光公式サイトから予約しました!


ちなみに、お寺は最寄駅(東山駅)から徒歩50分のところにあります。
事前にタクシーを予約したかったのですが、予約がいっぱいで断られたので歩きました…w

途中、そこそこの坂もありますが、「一時間なら運動と思って歩くか」という発想がある方は体力的には全く問題無いと思います。
道は全て舗装されていて歩きやすく靴も汚れません。
ほとんど真っ直ぐで道に迷うこともないはずです。

ただ、め〜〜〜っちゃくちゃ暑かったですw

2022年6月末、晴れ。気温は30度でした。
30度って大したことない感じがしますか?


本当に暑かったです。


熱中症の対策は忘れずなさってくださいね。

特に休憩できる場所もないので、私は歩きながら朝ごはんのパンを食べたり水分補給したりしました。
日陰が少なかったので日傘もあって助かった…
そして、もし歩くなら滝行後の着替えを持っていた方がいいかも…汗だくになるので…w


なお、帰りはタクシーを呼んだため最強に快適でした。

もしタクシーの予約をするようでしたらぜひお早めに……!(★前日では遅い──!)

いざ滝行体験!

さらっと書きましたが、今回は本当に「体験」でした。


煩悩が消滅してBL読まなくなっちゃうかもな〜wなどと思っていましたが、

「今日たった一度滝に打たれたくらいで突然何かが変わることはないと思います」

と開始前にはっきり釘を刺されております。
ですよね……w


行衣とサンダルは貸していただけるので、持ち物は透け防止の水着と滝行後に体を拭くタオルのみ!
水着が無い場合は無料でサラシを貸し出してくれます。
水着orサラシの上にさらに行衣を着る感じですね。

私はサラシで挑みました!
サラシの方がより修行っぽいと思ったのと、手持ちに浮かれた赤い水着しかなかったので…w

私の場合はサラシで問題ありませんでしたが、せっかくなのに透けが気になって集中できなかったら勿体無いので水着の方が無難な気はします。ついでにセパレートの水着だとより着替えやすそう。


着替え完了後、いよいよ滝に移動します。
作法はこんな感じ。

  1. 右足だけ滝に入れ、元の位置に戻る
  2. 左足を入れ、戻る
  3. 右肩を入れ、戻る
  4. 左肩を入れ、くるりと回って滝を背に水を受けながら両手を合わせる


これで準備万端です!

「今日は水の感触や温度、音などを素直に受け止め、それらを感じる自分が今ここに確かに存在していることを感じてみてください」

というありがたいお言葉を胸に!!



………いざ!!!!!


ゴリラの方が私です。



本来は滝に打たれている私自身がお経を唱えるのだと思うのですが、体験ということで代わりにご住職が唱えてくださいます。

そして、右足を入れてから1分半くらいで終了!あっという間です…!(笑)


ところで、私、ここに来るまで1時間弱山道を登ってきました。
だから滝を浴びたら絶対超爽快だろうな〜楽しみだな〜♪って思っていたんです。


ドチャクソ寒かった。


山の水って本当に冷たいんだなぁ……

精進料理をいただきました


濡れた行衣から服に着替えた後は精進料理をいただいて、さらに護摩行(ごまく)体験までさせていただきました!
めちゃくちゃ盛りだくさんです。


まず精進料理のことからお話していきます。

「常にこういう食べ方をしていたら疲れてしまって美味しくないのでいつもは考えなくて構いませんが、今だけは命をいただいていることを意識してみてください」とまたもありがたいお言葉をいただきました。

  • ご飯
  • きんぴら、漬物
  • 厚揚げと高野豆腐の煮物
  • 野菜の煮物
  • お茶


とても写真を撮れる雰囲気ではなかったので文字だけのご紹介です…(笑)

今回の献立は生きるために必要な栄養素が取れるギリギリの一汁三菜とのこと。
一汁って味噌汁のことだと思っていたけどお茶でいいんだなぁ…

こちらも作法に則っていただきました!

まずはかまぼこ板くらいの板の上に、自分の茶碗からご飯を7摘み移します。これが仏様へのお供え分だそうです。
その後、お経をあげてから食事を始めます。

もちろん食事中のルールもあります。
話さず、お茶は飲んではいけない。
必ず食べるものが乗っている皿を手に取る。
食べる時や食器を置く時、極力音を立てない。
全員の食事が終わったら揃ってお茶を一口飲み、お経で締めます。

慣れないことで緊張感がものすごい上、食べるのが遅くて全員をお待たせしてめちゃくちゃ焦りまくりましたが、おそらく人生で一番食事という行為に集中した気がします…!

護摩行(ごまく)体験もしました


皆さん、そもそも護摩行ってご存じですか?
私は今回初めて知りました。

色々とやり方はあるようですが、
今回の私の体験について簡単にご説明すると、

「願い事や名前を書いた護摩木を火に焚べて煩悩を焼き払い良縁を結ぶ密教の儀式」です。

実は内容をきちんと調べたのは体験後だったのですが、

「あれ、私の願い、煩悩として焼かれていた…のか…???」

とちょっと笑ってしまいました。
書いた願い事の成就を直接祈る儀式ではないんですね。なるほどなるほど……

木々や鳥の囀りやお経を聞きながら燃え盛る炎をじっと見つめたのも当然ながら初めてで、こちらもまた貴重な時間でした。


以上、初めてのドキドキ体験でした!

どうして修行するんだろう…?


体験を終え、確かになんだかスッキリ晴れやかな気持ちになれた気がします。

でも、ただ何となく「よかったなー!」で終えてしまったら勿体無い気がして、ブログを書くことにしました。
そのために改めて体験を振り返ってみて、人類は何のために修行してきたんだろうな〜?と不思議に思ったんです。
めちゃくちゃクソデカ主語になってしまいましたが…w


バトル漫画なりスポーツ漫画なりを思い出してみると、修行の理由はほぼ100%、強くなりたいから!ですよね。これはとーってもわかりやすい!

でも、いくら滝に打たれてもそれだけで強くなれるわけがありません。

「強くなる」と言っても色々ですが、例えば、体力を付けたければ走り込み、技を磨きたければ反復練習など、適したメニューをこなしますよね。キック力を鍛えたいのに腕立て伏せはしないと思います。

それと同じで、滝行により「向上しやすい能力」があるはずです。


先に答えをお伝えしますね。


私は今回の滝行で「精神力」を鍛えたと思っています!



抽象的な話になってしまうとわかりにくいので、具体例を挙げてお話していきましょう。

まず以下のキャラクターを任意のビジュアルでご想像ください。

  1. 「よーし、力試しだ!バトルしようぜ!」試合大好き脳筋爆走主人公
  2. 「なんで俺はコイツなんかに…!」嫉妬心から打倒主人公を目指す優等生系ライバル

※キャラクター設定に他意はありません。


主人公は鍛錬することで自分が少しずつ強くなっていくのを楽しめるタイプです。
だからこそ試合で力を試し、今の自分に足りない部分を見つけ、新たに伸ばしていきます。

一方ライバルはというと、主人公に勝てないのがただひたすらめちゃくちゃ苦しくて、だからこそ血を吐くような修行をするタイプです。それでも勝てず、また、たとえ勝ったとしても今度はそれを維持するために体に鞭を打ち続けていきます。こんなことしてたらまぁそのうち闇堕ちするだろうな…と想像がつくと思います。私は主人公×ライバルが好きです。

二人とも強くなるために修行をして成果を出しているのに、ライバルだけが異様に苦しんでいます。

私がライバルの師匠なら、二人のバトルを見守りながらモノローグで「お前は実力はあるがメンタルが弱い…」と呟いているところですw

皆さんもそういった台詞をどこかご覧になったことがあると思います。
言葉通り、どうやら強くなるには身体能力や技術の向上だけではなく精神の成長も必要そうですね。


であれば、次の疑問は「確かにメンタルは大切だろうけど、精神の成長ってなに? どうすればいいの?」だと思います。


そこで、今回奈良で滝行はもちろん数々のお寺を巡った私が見つけたキーワードをご紹介させていただきます。


ずばり、苦しみから解放されることです!!


……途端に仏教感が出てきましたが、構えず気楽にお聞きくださいw


主人公とライバルの例に戻りますが、ライバルの「あいつに負けたくない」という思いは、仏教的に言い換えれば「負ける苦しみに囚われている」ということになりそうです。

それでは、もっと詳しく二人の考え方を比べていきましょう!



「強くなりたい」とは言いますが、そもそも何をもって強くなったと判断するんでしょうか?

何かと比較をする必要がありますよね。

ここで問題になるのは「誰より強くなりたいのか?」です。


主人公は「今の自分」より成長することを目指しています。

だから、たとえ負けても彼は現時点で負けたという事実を認め、今より成長するためにどうするか考え始めます。

「今日は負けたけど、昨日より今日の俺の方が10倍強くなってる!」
「でもって、明日の俺は今より100倍強くなるぜ!」

どんなに今の自分を不甲斐なく思ってもそれは成長の糧。だから苦しくはないわけです。


一方、ライバルは「主人公より強くなり、主人公に勝つ」ことが目標です。

だから、自分自身がどんなに成長したとしてもその事実自体には意味を見出しません。
彼にとって勝利以外は何の意味もなく、敗北は事実とも認めたくないほど苦しいこと。
だから主人公に勝ち続けない限りはずーっとしんどいんです。

しかも、自分はこんなに苦しんでいるのに主人公はいつでもめちゃくちゃ楽しそうで、それもまた憎らしい。
「何ヘラヘラしてんだよ。ふざけんな!」と思いながら辛い修行を続けます。


第三者として二人を眺めると、
他人と自分を比べない主人公の方が生きやすそうだし毎日楽しいだろうな〜というのが一目瞭然ですよね。



ここまで極端じゃなくても、ライバルのように生きている人は多いと思います。

同期と自分を比べて「あの子より私の方が先にリーダーを任された!」とか。
母親と自分を比べて「お母さんは今の私の年齢で二児の母だったのに…」とか。
芸能人と自分を比べて「なんで私はこの子みたいに可愛くないんだろう」とかw

改めて考えると、他人と自分を比べて無意識に優劣をつけてしまっていることってものすごくたくさんありますよね。

「もしあれくらい美人だったら自信持って告白するのになぁ……」
「あの子みたいにスタイル良くないからこんな服着れないよーw 私も足が長ければな〜w」

とかね。思ったことないですか? 私はめちゃくちゃあります…w

こうやって人と比べて苦しくなったり諦めたりを繰り返していくうち、いつの間にか少しずつ自信を奪われて、一人で勝手に苦しくなってしまうんです。


この苦しみを乗り越えるため、今囚われている考え方を捨てなければいけない。
だから精神修行をする。
その方法の一つが「滝行」というわけですね。


先述しましたが、滝行には「滝に打たれている自分を感じてください」と言われて臨みました。

「超〜〜〜冷たい!お経何語なんだろ…さむ〜〜〜〜〜…!!!!!」

これが実際私が考えていたことですw


この時点では「滝に打たれている」「寒い」「何言ってるかわからん」という「事実」だけ。

「事実」自体に良し悪しはありません。

この後、「寒いだけじゃん。わざわざ行ったのに最悪」と判断したらただ苦しかった出来事になってしまいます。

でも私は「色々なことを考えるきっかけになった!」と思って、今このブログを書いています。
これなら「寒くて最悪の経験」ではなくて「自分が成長できた良い経験!」になっていますよね。


何が言いたいかというと、

同じ体験をしたとしてもそれにどんな意味を見出すかは自分次第、ということです。


「戦って負けた」という事実があるとします。

これに対して「あんなに修行したのに勝てなかった。いつまでも弱い自分が許せない」と思うのがライバル。
事実に対して脳直でネガティブ感情が溢れています。

「負けた。今まで苦手だった攻撃は克服できるようになったけど、予想外の動きへの対処ができなかった。今度はもう少し距離を取って戦う練習をしよう」と思うのが主人公。
こちらは事実を一旦そのまま受け止めることで、脳直ネガティブを回避できていますよね。
今後の修行の質にも差が出るでしょうし、何よりポジティブ度が段違いです。


この「事実をそのまま受け止める」がポイントです。


「滝に打たれている自分を感じる」って、そういうことですよね。

つまり今回の体験は、

自分の解釈を通さずに「事実」をそのまま受け止める練習だったということです。

言い換えれば、出来事に対して反射的に「は〜〜〜、つら!」と思わない練習というか…w
滝を浴びながら「寒すぎ…最低…」と思ってしまったら、その後に別の解釈をするのは難しいですもんね。


まず事実をそのまま受け止められるのが第一段階。
他人と自分を比べない考え方ができるようになるのが第二段階。

私はこの第一段階部分を体験した、と理解しました。


意識せず普段からそうできていたら、あえて修行しなくてもいいんだろうなぁ。
でも、日常生活ではそれがなかなか難しくて、だからこそあえてその時間を作るのが修行なんだと思います。
日常で集中できる時間を作るより、「よーし、滝浴びるぞー!」と特殊イベントとしてスイッチを入れる方が簡単だから。

だけど、ゆくゆくは私も自然に苦しくない考え方ができるようになりたいなぁと思っています。



…と、自分なりに色々なことを考えたんですが、なんだかとっ散らかってしまいました。

上手に言葉にできていない部分は反省しつつ、ひとまず感想を残せたぞー!ということで、本日はここまでです。

今回もまた、ご感想などお待ちしております!


滝行、とても良き経験と思いましたのでご興味のある方はぜひぜひ!

それでは、また次回お会いしましょう♡

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