36. 色ペンが使えない時は?


色ペンが使えない時も、情報を「色」で整理できる?

ここまで二度に渡り、
「3色ボールペンで文章に色をつけながら読む」
という情報整理術をお届けしてきました。

……が。

正直にお話しします。
実はですね、私、この本をAudibleで聴きましたw


つまり、色ペンで線を引くどころか、
そもそも紙の本を手に取っていないわけなんです。

いや、色使ってねーのかよ! っていうw

もちろん色分け自体は別の本で実践して、
おすすめできると確信したからご紹介しています。
でもこの本に関しては完全に音で聴きましたw

だけど、そのおかげで気づけたこともあるんですよ。


音声って、自分のペースで止まれないんですよね。
文字なら「ここだッ!」と思った瞬間にサッと書き込めるけど、
音声はどんどん先に進んでいってしまいます。

メモなんてしようものなら、その間の音声に全然集中できません。
巻き戻せばいいじゃん、って思うかもしれませんが、
そうするとちょっと前からまた聴くことになって、
せっかく直感的に作業しようとしてるのに、結局時間がかかってしまいます。

だからって、全部を紙で読むのは現実的じゃない

色分けした線を引いて情報を整理するという方法は、
オーディオブックだけではなく、電子書籍にとっても不得意分野ですよね。

だけど実際問題、
私たちはすべての本を紙で保管することなんかできないじゃないですか。

隙間時間を有効に使いたいからオーディオブック。
持ち運んで外出先でも読みたいから電子書籍。

物理的にかさばらないし、引っ越しのたびに段ボール何箱にもなるあの絶望もない。
今後、私たちがデジタルで長い文章を読む機会はますます増えていくはずです。

そうなったとき、「色で捕まえる」考え方は実践できず、
無意味なものになってしまうんでしょうか?

今日はそれを考えていきたいと思います。

便利なデジタルの落とし穴

ちょっと脱線しますが、ひとつ面白い話を。

私が『進撃の巨人』を電子書籍で読んでいたときのことです。
何が起きたかと言うと……

前巻の内容が思い出せず、
永遠に前巻に遡り続ける無限ループに入りました…w


絶対読んだはずなのに、全く覚えてない!
飛ばしてないのに、全然知らない話が展開してる!?
もしかして前巻読めてないんだっけ?

……あれ!?
前巻の前巻も記憶にないんだけど……!?


こんな感じで、次の巻が出る度に過去の話を振り返ることになって、
もう本当に、永遠に読み終わらないんですよw

紙の単行本に切り替えたらスッと読めたんですけどね。
あのループは一体何……? ってくらいに。


光の影響とか、本自体の手触りとか、
きっと色々な要素が複合しているんだと思います。
今回はそこまで細かい話はしませんが、
ただ実感として、やっぱり紙で読んだ方が内容が定着していると思います。

あくまで体感ですが、
皆さんも紙で読んだものの方が思い出しやすいと思いませんか?


ということはですよ。

紙では無意識にできていたことは、
デジタルでは意識しないとこぼれ落ちてしまうってことですよね。

だからこそ、
デジタル環境でも「色で捕まえる」考え方が必要だと思うんです。

悲報:3色ボールペンをデジタルで「完全再現」は無理

これ、最初に正直に言ってしまいますねw

3色ボールペンの良さって、ただの色分けじゃないんです。

ノックの「カチッ」という音。
消せないボールペンだからこその緊張感。
紙のページという物理的な空間。

この3つが合わさって、
身体ごと情報に向き合う仕組みになっています。

電子書籍でもハイライト機能とか、メモ機能とか、
似たことはできるんですけど、
あの「カチッ、スッ」の一瞬の切り替えとは全然違います。

文章の流れを止めずに、直感で色を選んで引いていける。
あのスムーズさは紙ならではなんですよね。

だから「完全再現」を目指すと挫折してしまうんですが、
近づけることならできると思います。

赤・青は電子で十分!緑をどう守るか?

ここからが本題です。3色を思い出してください。

赤=最重要。
青=そこそこ重要。
緑=自分が好きだと思ったこと。

赤と青って、要は「客観的に大事な情報」ですよね。
これ、実は電子でも拾いやすいんです。

電子書籍なら、ハイライト機能で重要そうなところをマークすればいいし、
Audibleなら、聴き終わった後に要約を調べればだいたい出てきます。
なんなら今の時代、要約サイトもAIもありますからね。

赤と青の情報は、正直なところ後からいくらでも補えます。


問題は、!!!

緑は「自分が好きだと思ったこと」でしたよね。
他人がどう思うかは関係ない。自分の感性が反応した部分。

これ、要約には絶対に載っていません。
AIにも出せません。
その瞬間の自分にしかわからない情報なんです。


だからこそ、
Kindleで読んでいるときでも、
Audibleで聴いているときでも、
緑だけは意識して積極的に「捕まえにいく」必要があります。

だから、緑だけは「外」に出す

さて、ここからはデジタルで緑を捕まえる現実的なやり方です。

私のおすすめは、緑だけはデジタルで完結させないこと。

読んでいて「おっ」と思ったこと。
引っかかった一文。
なんとなく好きだなと感じた表現。

これを、紙のノートや手帳に一言でいいから書く。

全文を写す必要はありません。
キーワードひとつでも、「p.42 😄」でも構いません。
大事なのは、自分の感性が反応した瞬間を外に出すことです。


全部を電子の中でやろうとしなくていいし、
全部を紙に戻す必要もありません。

ただ、緑だけは、手を動かして外に出す。
これだけで、デジタル読書の質がかなり変わるはずです。

緑を外に出すタイミング

読み終わった後、聴き終わった後に一気に書き出すのがおすすめです。

読みながら/聴きながらだと、メモをすることに気を取られますよね。
話には流れがあるのに、それが途切れてしまいます。

だから、読んでいる最中はそれだけに集中する。

その代わり読み終わったら、
「この話、どこが面白かったっけ?」って自分に問いかけてみてください。


思い出せることって、
つまりは自分にとって本当に大事だったことや、心に残ったことなんですよね。

逆に言えば、
覚えていなかったことは大した情報じゃなかったってことですw

また何かの機会に出会うこともあるかもしれませんが、
今の自分には縁がなかった情報だと割り切りましょう!
それくらいの気楽さの方が続けやすいです。

そうしてメモに残ったものは、自分にとっての「緑」になります。

色を呼び水に、記憶と思考を紐付ける

私が観劇の時によくやることなんですが、

「今の絶対に終演後まで覚えておきたい!レポに残すまで…!」

って時に、指を折るんですよ。

推しがちょっとだけダンスをミスって、
ターンで後ろを向くタイミングで
あちゃ〜、って顔でこっそり笑っちゃってて可愛かった!!!

って思いながら人差し指を折り曲げますw


これ、記憶と行動を紐付けて、
内容を思い出すためのフックを作っているんです。


これめっちゃレポしたかったけど、なんだっけ〜!?
人差し指だから、4回目でしょ。
中指はファンサに被弾した時のやつだから、その後でしょ〜……?

って感じで、時系列で思い出すヒントにもなりますし、

残念ながら詳細までは思い出せなかったとしても、
「少なくとも人差し指を折った瞬間に素晴らしいことがあった!」
ってことは思い出せるじゃないですか。


それと同じで、音声を聴いている時に
「ここ緑だな」というイメージが浮かんだら、
音声だけの情報よりも記憶のフックが一つ増えるんです。

これが後で記憶を手繰る時の大きなヒントになります。


……まぁでも、ぶっちゃけいきなりは無理ですw

試しに一回、耳で話を聴きながら
「あ、ここ赤だな」「これは緑!」ってやってみてください。
普通にめちゃくちゃ気が散りますので…w


ですが、続ければ続けるほど自然に使えるようになる技術です。
最初は紙の本で練習するのがいいですね。

数をこなしていくと、「緑だ!」って変に意識しなくても、
頭の中の緑の空間にぽんぽん放り込むイメージができてきます。

手を動かした分だけ、残るものがある

ここまで読んで、
「結局、手書きが必要なの? デジタルで完結できないの?」
って思った方もいるかもしれません。

正直に言うと、完全にデジタルで閉じるのは難しいと思っています。
少なくとも「緑」に関しては。


でもそれってデメリットじゃなくて、
むしろ手書きのメリットなんですよね。

自分の手で書いたことって、やっぱり記憶に残ります。
言われなくても思い出せるし、自然に使える知識になるんです。


完璧じゃなくて構いません。
一言メモでいいんです。
大事なのは「自分の感性が動いた瞬間」を、流さずに掴むこと。

デジタルの便利さを享受しながら、
緑だけはしっかり自分の手で捕まえにいきましょう!



ということで今回は、
色で情報を捕まえる方法をデジタルでも活かすには?というお話でした。

同じやり方で色を使う方法というよりは、考え方を取り入れるイメージですかね。

あなたが読んだ本、今日見たニュース、誰かに聞いた話。
どんなところからでも構いません。

緑を取り出して、たくさん集めてみてください。