白は本当に200色あるんか?


白はほんとに200色もあるの?

もはやネットミーム化しているアンミカさんのこの言葉!
「白って200色あんねん」ってフレーズ、ほんっとに耳に残りますよねw

パーソナルカラーアナリストとして活動している中で
これまで結構尋ねられることが多かったのは
「松崎しげるさんってブルベなんですよね?」だったんですが、
最近は「白は200色あるんですもんね!」とよく言われますw


実際、パーソナルカラー診断でも

Springタイプに似合う白
Summerタイプに似合う白
Autumnタイプに似合う白
Winterタイプに似合う白

と、診断用のドレープを各種ご用意しておりまして、
皆さんには少なくとも4色は白を見ていただくことになります。

そんな白!
本当に200色あるんでしょうか?

今日はそんな話をしていきたいと思います。


そもそも、なぜ「色」が見えるのか?

大前提なんですが、まず「色」ってなんなんでしょうか。

私たちが「赤いな」「青いな」と思っている色。
これって、実は光の反射なんです。

そもそも、色どころか物体だって、光が一切無い場所では知覚できません。
少しでも光があれば、そこに物体が存在するのは見えますが、
その正しい色まではわからないと思います。



それではここで、
真っ暗な部屋にりんごがおいてあるのを思い浮かべてください。


たとえばこんな感じに見えたとしましょう。

▲手描きで失礼します

……これ、赤ですか?



ちなみにカラーピッカーでこのりんごの色を抽出したらこんな色でした。

これは赤ではないですよね。

私たちは「りんごは赤い」という常識を知っていますから、
脳の補正でなんとなく赤のように見えます。
でも、暗い部屋で本当に見えている色は本来の色とは違うはずです。


こんなふうに暗い部屋で色が見えにくいのは、
目に届く反射光が弱いからです。

つまり、私たちは光を見て「色」を判断しているんですよ。

遠い昔、理科の授業の記憶を引っ張り出してみてください。
こんな図を見たことありませんか?

▲手描きで以下略


まさにこれなんです!

元々、光の中には全ての色の波長が含まれています。
目が光の波長をキャッチするとその信号が脳に送られ、
脳はその波長によって様々な色を導き出します。

りんごに当たった光は、赤い波長を跳ね返してくるから赤く見える。
逆に青い光は跳ね返さず吸収してしまうので、青くは見えません。

全ての色の波長を広く「反射」するものは白っぽく見え、
全ての色の波長を広く「吸収」するものは黒っぽく見えます。

こういう仕組みです。


つまり、白ってどんな色?

今、全ての色の波長を広く反射するものは白っぽい、と言いました。

光が明るい、白い、というのは
イメージとしてもかなりわかりやすいですよね。

そして、光は多ければ多いほど明るくなっていくわけですから、
多くの光を反射すればするほど白いというのも想像がつくと思います。


…ということは、

全ての色の波長を100%反射する白があるなら、
それは全ての色の中で最も明るい色、
すなわち!完全無欠の「白」として玉座に君臨することになるわけです。

色彩学では、これを「白」という頂点として扱うことがあります。

この文脈だと、白は分類上のたった1色です。
なぜならKINGなので。


だけど、理論上の「純白」はまだ到達点

実は、物体の「色」として考えると、
「あらゆる可視光を100%反射する純白」は理論上のモデルに近く、
今現在、最も白い物体としてギネスに登録されているのは
光の98.1%を反射する真っ白な塗料だそうです。

つまり、私たちが日常で「白」と呼んでいるものの多くは、
白に限りなく近い色たちってことですね。

実際、私たちが日常で「白」と認識する色は
たった1色なんかではなく、もっともっと広いですよね。

黄みの白、青みの白、グレーっぽい白まで。
私たちは全部「白の仲間」としてまとめています。


色には無限のグラデーションがある!

皆さん、絵の具を混ぜた経験ってありますよね。

それで感覚的に知っていると思うんですが
色ってグラデーションなんですよ。
白に色を混ぜると、中間色はほぼ無限に増えます。

厳密に見たら、グラデーションの一点一点は全部違う色のはずですよね。
だから「白は200色」も「そりゃあるやろ」って話なんです。
だって、色って無限だもん。

ただ、

「200色きちんと見分けられるのか?」
「名付けられているのか?」

こうなるとまた話は少し変わってきます。

私たちは無限の色全てに名前を付けるわけじゃありません。
そんなに細かく名前をつけたって普通に見分けられないし、覚えられないし。

だから、必要なところだけ切り取って、

「ここら辺の色はアイボリーだな!」
「じゃあここからはオフホワイトで…」

みたいに名前をつけて区別しています。


愛され、名付けられた色たち

逆に言うと今名前がついている色は、
名付ける必要性があった色だってことになりますよね。

たとえば、瑠璃色と杜若色(読めます?カキツバタ、ですw)は違う色です。
調べてみてください。めちゃくちゃ似てますので…w

瑠璃はご存じ宝石の色。
平安初期にこの色名が生まれました。

カキツバタはアヤメ科の植物です。
当時、この花の汁で布を染めていたそうですよ。

色は似ていても、それぞれに違った由来があるんですよね。
ネーミングから当時の生活を感じるのが、面白くて好きです。
生活に密着して日々を彩り、愛されてきた色なんだなぁと感じるので。

常に白200色を見分けて生活していたら、ぶっちゃけ疲れてしまうと思いますw

でも、あなたの日常が
あなたにとって必要な色と鮮やかさで彩られていたら、
その世界はより心が弾むものになるんじゃないかな、と、そう思っています。

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